「ねぇ、エド人生の終わりに、ただ一人だけ名を呼ぶとしたら、誰を呼ぶ?」
いきなりの質問に困った俺は
「・・・おまえは誰を選ぶんだ?」
と切り替えした
「質問に質問で返すのは卑怯よ。あたしがあんたに訊いてるのに」
そういったウィンリィに、まー、いいじゃん。と返す。
文句を言いながらも、オレの問いかけには答えようとしてくれてるみたいで。
律儀というか。なんというか
「そうねー・・・ばっちゃんかもしれないし、父さんや母さんかもしれないし、
あんたたち兄弟かもしれない。わからない」と肩をすくめた。
「でも、あんたが出てくる可能性は少ないわね、小さいし」
「小さいゆうな!!」
そういって睨むと彼女は面白そうに笑った
「で、エドは誰を選ぶの?」
繰り返される同じ質問。
嫌味を言われたお返しに少し困らせてやろうと思った言葉で
まさか自分が困るとは
「俺がこの先色んな奴に会ったとしても最後に呼ぶのはお前の名前だ」
そういってじっと彼女の目を見た
案の上彼女の顔は真っ赤になっていた
成功だ!そう思いながらニヤニヤと笑っていたがしばらく考えて自分の言った台詞の意味に
気がついた少年は、今までにないほど真っ赤になってしまった。