愛する人を失うこと
それはこの世界が消えてなくなってしまうぐらい、悲しいこと。
やむことのない雨
雨に濡れ徐々に温もりを失っていくあなたの手
…死なないで…
心の中で強く願う
それをあざ笑うかのようにあなたの心臓の音が、だんだん小さくなっていく。
「海燕殿…海燕殿…」
恋次と別れたあの時、もう泣かないと決めたのに・・・
そう思えば思うほど涙が止まらない。
私を置いていかないで
あなたを失うことを 今までどんなに恐れてきたことか
「一人にしないで・・・もう一人は嫌だよ・・・」
そしてもう一度、強く抱きしめる。もう二度と聞こえない心臓の音を聞きたくて。
あの日から私の心は大雨だ